「軽貨物で本当に開業できる?…」「軽貨物で開業したいけどどうやるの?…」
上記のような疑問を抱えていませんか?
実際に話を聞いても、どうやって軽貨物で開業するのか、何から始めれば良いのか分からないですよね。
この記事では、軽貨物ドライバーとして開業するための手順や費用、注意点まで丁寧に解説しています。
読むことで、将来的に安定した働き方へつながる一歩を踏み出せるはずです!
そもそも軽貨物ドライバーで開業できるの?
軽貨物ドライバーとして、個人で開業することは可能です。
実際に多くの人が、個人事業主や法人として軽貨物の仕事を始めています。
軽貨物とは、車両総重量が3.5トン以下の小型車両を使った運送業のことです。
ネット通販の拡大や宅配ニーズの増加により、軽貨物の需要はとても高まっています。
そのため、「軽貨物で開業したい」という方にとって、今は大きなチャンスといえます。
軽貨物の仕事は、会社に雇われず、自分のペースで働けるのが特徴です。
特に地方では、フルタイムでの求人が限られていたり、収入が安定しにくいという現実があります。
その中で、軽貨物ドライバーとしての開業は、比較的少ない資金で始められ、収入の上限も自分の頑張り次第で広がるため、独立を目指す人に選ばれています。
また、軽貨物ドライバーとして働くためには、「黒ナンバー」という営業用ナンバーを取得する必要があります。
この取得には決まった手続きが必要ですが、それほど難しくはありません。
開業に必要な準備や手順をしっかり理解すれば、誰でもスタートすることができます。
軽貨物ドライバーで開業する手順は?
軽貨物ドライバーとして開業するには、5つの手順を順番に進めることが大切です。
それぞれのステップをしっかり踏むことで、スムーズに軽貨物の開業が可能になります。
- 軽貨物ドライバーで開業する手順①|軽貨物車と駐車場を用意する
- 軽貨物ドライバーで開業する手順②|管轄区域に運送事業者の届出をする
- 軽貨物ドライバーで開業する手順③|黒ナンバーを取得する
- 軽貨物ドライバーで開業する手順④|保険に加入する
- 軽貨物ドライバーで開業する手順⑤|お仕事スタート
軽貨物ドライバーで開業する手順①|軽貨物車と駐車場を用意する
まずは、軽貨物ドライバーとして必要な車を用意することから始まります。
使うのは軽バンタイプの車両が一般的で、荷物が積みやすく、運転もしやすいため選ばれています。
車は新車でも中古車でも問題ありません。1
できるだけ維持費が安く、燃費の良い車を選ぶと良いでしょう。
また、車を購入するだけでなく、事業用に登録するための駐車場も必要です。
駐車場は、自宅の敷地でも構いませんが、車庫証明が取得できる場所でなければなりません。
車と駐車場の準備は、すべての手続きの基本になる部分です。
この段階を丁寧に進めておくことで、後の登録手続きがスムーズになります。
軽貨物ドライバーで開業する手順②|管轄区域に運送事業者の届出をする
車の準備ができたら、次に必要なのが「貨物軽自動車運送事業」の届出です。
これは、営業用として軽貨物の仕事をするために必要な書類で、陸運局に提出します。
届出には以下のような書類が必要になります。
- 運送事業開始届出書
- 使用する車両の車検証のコピー
- 駐車場の使用承諾書または契約書
- 住民票
- 誓約書など
これらの書類を揃えて、管轄の運輸支局へ提出します。
提出後、審査が通れば次のステップである黒ナンバーの申請が可能になります。
軽貨物ドライバーで開業する手順③|黒ナンバーを取得する
貨物軽自動車運送事業の届出が受理されたら、「黒ナンバー」の取得手続きに進みます。
黒ナンバーは、営業用の軽貨物車両にだけ交付されるナンバープレートで、これがなければ開業はできません。
黒ナンバーの取得は、運輸支局にある自動車検査登録事務所で行います。
費用は数千円程度と高くなく、書類も揃っていれば当日中にナンバーを取り付けることができます。
このナンバーが交付されることで、晴れて軽貨物ドライバーとしての開業が可能になります。
軽貨物ドライバーで開業する手順④|保険に加入する
黒ナンバーを取得したら、次は自動車保険への加入です。
通常の自家用車とは異なり、営業用として使用するための保険が必要になります。
最低限必要なのが「自賠責保険」ですが、万が一の事故や損害を考えると「任意保険」も重要です。
特に、対人・対物賠償や貨物損害などに対応できる内容にしておくと安心です。
また、収入が不安定になりがちな軽貨物ドライバーには、傷病手当や休業補償などがついた保険を追加で検討しておくと、より安定した働き方につながります。
軽貨物ドライバーで開業する手順⑤|お仕事スタート
ここまでの準備が終われば、いよいよ軽貨物ドライバーとしての仕事スタートです。
個人での開業になるため、最初は仕事を取る手段をしっかり考える必要があります。
一般的には、運送会社や配送委託企業、マッチングアプリなどを使って仕事を受ける方法があります。
詳細は後ほどのセクションで紹介しますが、安定して働くには「仕事を切らさない工夫」がとても大切です。
このように、軽貨物で開業するには手順を一つひとつ丁寧に進めることがポイントです。
軽貨物ドライバーで開業にかかる費用は?
軽貨物ドライバーとして開業するには、車両代や登録手続き、保険など、いくつかの費用がかかります。
特に「法人」として始めるか「個人事業主」として始めるかで金額や手続きが変わってきます。
ここでは、それぞれのケースに分けて詳しく紹介します。
- 軽貨物ドライバーで開業にかかる費用①|法人の場合
- 軽貨物ドライバーで開業にかかる費用②|個人事業主の場合
軽貨物ドライバーで開業にかかる費用①|法人の場合
法人として軽貨物で開業する場合、費用は高めになります。
なぜなら、法人設立のための登記手続きや税理士費用が必要になるからです。
【法人開業にかかる主な費用】
項目 | 費用の目安 |
---|---|
会社設立(合同会社) | 約10万円〜 |
軽貨物車両(新車) | 約100万円〜150万円 |
任意保険加入費用 | 年間約10万円〜20万円 |
黒ナンバー取得費用 | 約3,000円〜5,000円 |
事務用品・帳簿関係 | 約2万円〜 |
会計ソフト・顧問税理士契約 | 月額1万円〜3万円 |
全体として、法人で開業する場合は初期費用として150万円〜200万円程度を見込んでおくと安心です。
また、法人の場合は経費計上の範囲が広がったり、信用力が高まるメリットもありますが、その分事務処理も増えるため注意が必要です。
特に、はじめて軽貨物ドライバーとして開業する場合は、法人化よりも個人事業主からスタートするケースが多いです。
軽貨物ドライバーで開業にかかる費用②|個人事業主の場合
個人事業主として軽貨物で開業する場合は、法人よりも費用を抑えやすいのが特徴です。
開業届を提出するだけで始められるので、手続きも簡単です。
【個人事業主開業にかかる主な費用】
項目 | 費用の目安 |
---|---|
軽貨物車両(中古) | 約30万円〜80万円 |
任意保険加入費用 | 年間約7万円〜15万円 |
黒ナンバー取得費用 | 約3,000円〜5,000円 |
駐車場代(地域差あり) | 月額1万円前後 |
自賠責保険(1年) | 約1万円〜 |
ガソリン代(初月) | 約2万円〜3万円 |
すべてを合わせても、50万円〜100万円前後で開業することが可能です。
特に中古の軽貨物車両を選ぶことで、費用を大きく抑えることができます。
また、開業届の提出は無料なので、初期費用を最小限にしたい方には個人事業主がおすすめです。
ただし、個人事業主の場合でも、収入に応じて税金の申告や帳簿の管理が必要になります。
このように、軽貨物ドライバーで開業する際の費用は、法人か個人かによって大きく変わります。
どちらが自分に合っているか、資金計画を立てて慎重に選ぶことが大切です。
軽貨物ドライバーで開業する注意点は?
軽貨物で開業することは比較的始めやすいですが、長く安定して続けていくには注意すべき点もあります。
ここでは特に重要な3つのポイントを紹介します。
- 軽貨物ドライバーで開業する注意点①|収入と支出を把握する
- 軽貨物ドライバーで開業する注意点②|確定申告が必要
- 軽貨物ドライバーで開業する注意点③|クライアントとの関係性
軽貨物ドライバーで開業する注意点①|収入と支出を把握する
軽貨物ドライバーとして開業した場合、毎月の収入は安定しないことがあります。
案件が多い月は良くても、少ない月は収入が落ちるため、支出とのバランスを把握しておくことが重要です。
例えば、以下のような支出が毎月発生します。
- ガソリン代
- 駐車場代
- 車のメンテナンス費用
- 保険料
- 税金(消費税・所得税など)
特にガソリン代と保険料は変動が大きく、見落としがちです。
帳簿やアプリなどを使って、毎月の収支をしっかり記録するようにしましょう。
軽貨物で安定した収入を得るためには、「どれだけ稼いで、どれだけ使ったのか」を明確にしておくことが大切です。
軽貨物ドライバーで開業する注意点②|確定申告が必要
個人で軽貨物の仕事をしていると、確定申告が必要になります。
会社員のように年末調整がないため、自分で所得や経費を計算して申告しなければなりません。
軽貨物の仕事では、ガソリン代・修理代・高速代・通信費・保険料などが経費として計上できます。
適切に記録しておけば、節税にもつながります。
青色申告を利用すれば、最大65万円の控除を受けられるため、可能であれば活用した方が良いです。
そのためにも、帳簿付けは日ごろからこまめに行っておきましょう。
会計ソフトを使うと管理が楽になりますし、税理士に相談するのもおすすめです。
軽貨物ドライバーで開業する注意点③|クライアントとの関係性
軽貨物ドライバーとして働く場合、多くは委託契約になります。
つまり、クライアント(仕事をくれる企業)との信頼関係がとても重要です。
以下のような点に注意しましょう。
- 指定された時間やルールを守る
- 連絡をしっかりと取る
- 荷物の取り扱いに気を配る
- 急な欠勤やキャンセルを避ける
一度信頼を失うと、今後の仕事が減ってしまうこともあります。
逆に、きちんとした対応を続けていれば、安定した仕事の受注にもつながります。
軽貨物ドライバーで長く働くには、技術や体力だけでなく、人とのやり取りも大切なポイントになります。
このように、軽貨物で開業する際は、収支管理・税務対応・人間関係といった部分に注意を払うことが成功への近道です。
どうやって軽貨物ドライバーの仕事を取れる?
軽貨物で開業しても、仕事がなければ収入は生まれません。
そのため、仕事をどうやって取るかは非常に重要なポイントです。
ここでは代表的な3つの方法を紹介します。
- どうやって軽貨物ドライバーで仕事を取るか①|運送会社から仕事を受ける
- どうやって軽貨物ドライバーで仕事を取るか②|アプリやマッチングサイト
- どうやって軽貨物ドライバーで仕事を取るか③|軽貨物の知り合いから紹介
どうやって軽貨物ドライバーで仕事を取るか①|運送会社から仕事を受ける
もっとも安定した仕事の取り方は、運送会社と委託契約を結ぶ方法です。
企業と定期的に取引できれば、月単位での収入が見込めます。
契約先としては、大手宅配業者やネット通販の下請け企業などが一般的です。
中には、未経験でも軽貨物ドライバーとしてスタートできる案件もあります。
運送会社との契約では、以下のような特徴があります。
- 毎日決まった時間に配送できる
- 収入が比較的安定している
- 運送ルートや荷物の種類が明確
ただし、業務委託である以上、交通費や保険料などは自己負担となる点にも注意が必要です。
求人サイトや専門の業者を通じて探すと、エリアや条件に合った契約先を見つけやすくなります。
どうやって軽貨物ドライバーで仕事を取るか②|アプリやマッチングサイト
最近では、軽貨物の仕事をマッチングするアプリやWEBサイトも増えてきました。
スマートフォンひとつで仕事を探せるのが特徴です。
代表的なサービスには、以下のようなものがあります。
- ハコベル
- PICKGO(ピックゴー)
- 軽貨物ねっと
- Amazon Flex(アマゾンフレックス)
これらのサービスでは、希望する案件に対してエントリーし、選ばれることで仕事が成立します。
単発案件も多いため、空いた時間を活用したい人や副業として始めたい人にも向いています。
ただし、競争があるため、配送品質やレスポンスの良さが評価につながりやすく、丁寧な対応が求められます。
どうやって軽貨物ドライバーで仕事を取るか③|軽貨物の知り合いから紹介
実は、知り合いからの紹介で仕事を得る軽貨物ドライバーも多く存在します。
同じ地域で働いている仲間から情報をもらったり、人手が足りないときに応援を頼まれたりすることがあります。
この方法には、以下のようなメリットがあります。
- 信頼のある仕事を受けやすい
- 条件が相談しやすい
- 長期的なつながりになりやすい
地域のドライバー同士で情報交換をしたり、配送センターで声をかけられたりすることもあるため、日ごろの挨拶やマナーが大切です。
自分から積極的に動き、地域のネットワークを広げていくことで、仕事の幅も広がっていきます。
このように、軽貨物ドライバーとしての仕事は、自分に合った取り方を見つけることがカギになります。
契約型・アプリ型・紹介型と、それぞれの特徴を活かして収入を安定させていきましょう。
軽貨物ドライバーで開業に挑戦してみましょう!
軽貨物ドライバーとしての開業は、比較的ハードルが低く、個人でも始めやすい働き方のひとつです。
車両と必要な手続きを揃えれば、すぐに仕事をスタートできます。
ネット通販の拡大や宅配の需要増加により、軽貨物の仕事は今後も求められ続けるでしょう。
もちろん、安定した収入を得るためには、日々の管理や信頼関係の構築も欠かせません。
収支の把握、確定申告、クライアントとのやり取りなど、「開業=自由」だけではない現実もあります。
しかし、それらを乗り越えることで、働き方の自由度と収入のバランスを保ちやすくなります。
まずは軽貨物の開業手順を一歩ずつ進めてみましょう。
今こそ、自分らしい働き方に挑戦するチャンスです!
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